小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

バラのお話

この時期のバラの世話について実践していることをまとめてみます。

1、芽出し肥。

窒素・リン酸・カリ分でリン・カリの配合比の多いものをあげます。
このとき、なるべく有機肥料と書かれたものを選んでいます。
化成肥料は原則として、一年を通じてあげていません。
この鉢の中には昨年の鉢替えの時に一鉢につき5,6匹のミミズが確認されました。
だから、ミミズの餌にもなるようにというのが基本です。馬糞、牛糞、米ぬか、油かすといったものが年間を通じてあげている肥料分です。

2,薬剤散布は?

美しい新芽のうちは黒点病は出ないと思って大丈夫です。
バラの葉には基本的に撥水作用があって、これが効いているうちは感染しにくいように思います。
この時期から殺菌剤、殺虫剤を撒くように書かれている本もたくさんあります。
我が家は庭で犬を飼っているため、無農薬を目指しています。

昨年はこの時期から木酢液の薄めたものや草木灰を葉に振りかけていました。が、草木灰は新芽には強すぎるようで、葉を痛めてしまいました。
ただ、草木灰の害虫忌避効果はあるみたいなので、バラの葉がしっかりしてくる4月中旬くらいから粉を振りかけたり、木酢液を散布する予定です。


けれど、これも虫さんの数が急激に増える5月、6月には効果があるのかよく分かりません。結局、テデトールしかありませんでした。
草木灰木酢液は害虫忌避だけでなく、バラ自身を強くする効果もあるとものの本にはあるので、10日に一度程度撒いていました。(10日に一度というのは「0のつく日」とか「5のつく日」と決めると忘れません。)

3,益虫


上はハナアブ

ヒラタアブ

よくわかりませんが、ジガバチかベッコウバチの一種だと思います。どちらも肉食のハチなので、とりあえず害虫ではないと思います。

上のヒラタアブはテントウムシと並んで強力な益虫です。春一番から活動を開始して、晩秋までせっせと幼虫くんがアブラムシを食べてくれます。よく見ると葉の陰にアブラムシもしっかり発生しています。
ハナアブはハチそっくりで羽音まで似ていますが、針はありません。こちらもアブラムシ、カイガラムシを食べてくれる我が家のオーガニック協力隊です。

4,最後は虫対策の中でも一番重要なもの。

バラにとって致命的な被害となるのがカミキリムシの害です。これは甲虫のため薬剤散布などは全然効きません。
去年は3回捕獲しましたが、甲虫をつぶすのは勇気がいるので生け捕りの飼い殺しとなりました。
対策としては、4月に直径が2cm以上のバラの根元にネットを巻くというものです。
目立たないグリーンか焦げ茶のネット(ミカンが入っているようなものでも、ゴミ用のものでも)を木の根元にふわふわと巻き付けます。これはネットに足を取られてカミキリムシが産卵できなくするのが目的。
細い枝には産まない習性を利用して、下から10〜20cm覆っています。

以上が4月までの主なお世話です。