小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

土鍋でご飯

「ていねいに暮らす」という本を読みました。
手作りの好きな私は気が向いて、味噌を作ったり、梅干しをつけたりしてます。
でも、ぬか漬けはどうしてかいつも酸っぱくなって長続きしません。

本の中で「普段はしないような煮干しからだしを取ったり、土鍋でご飯を炊いてみるといい」
とありました。それではとこの週末、土鍋ご飯を試してみました。
そろそろ鍋物も終わって、お役ご免の土鍋。しっかり吸水させたお米にかなりいい加減な水の量。
頭の中では「はじめちょろちょろ、中ぱっぱっ・・・」と繰り返しながら炊くこと20分。
蒸らすこと15分。
これも適当。ご飯の準備をする間に保温をかねて置いておくだけ。土鍋だから全然冷めません。

で、お味は。
歯ごたえのあるもちもちのご飯でした。
あまりの美味しさ(?)新鮮さに土曜の夜、日曜の朝、昼、夜と4回も炊いてしまいました。
水加減や吸水によっておいしさが違うところがミソで、もうちょっとおいしく炊きたい感じです。

ずっと昔、祖母がコンロで炊いていたお釜をふっと思い出しました。

「お米を炊く」ってこのことだったんだと改めて感じました。しゅんしゅん、ぶくぶくとのり状のお米が
土鍋の穴から吹き出す光景。忙しい現代の中から消えてしまった光景なのかもしれないですね。

というわけで、今朝も土鍋ご飯です。写真はうまく撮れてませんが、つやつやふっくらもっちもちなのがお分かりいただけるでしょうか。

「無添加、手作り」みたいな食材はその分、手間暇がかかっています。大量生産より少しお高いのはその手間暇に対する対価。
と思えば、こんな風にじっくり向き合うお料理は高価な食材ではなくても少しだけ豊かな気分になれます。
いつもいつもは無理だから。疲れているときこそ、ちょっと違った時間を過ごしたくなったら、そんな感じでやってみたいと思います。