小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

秋のエブリン

「夏の空気に変わって、秋の空気になります。」天気予報のお姉さんは毎年、必ずこういいます。
確かに、今夜は窓を開けて寝たら、風邪をひきそうなくらいです。
きっと20℃を下回るのではないでしょうか。


私は秋という季節が大好きです。
真っ白な雪に覆われる冬が好きなんですが、
そこへ向かう「秋」という季節がたまりません。
だいたい「季節」という言葉から連想するのは真っ先に「秋」です。
種まきでは「春はのんびり、秋は駆け足」という言葉があります。
春は冷え込みが和らいでから、秋は暑さが残るうちに種を蒔くのがよいということなのでしょう。
寒いのが好きなので、暑さの残る9月は、
私にとっては秋への期待感に膨らむ季節と言うところかな。
10月にはいると移り変わる季節に伴走しているかのように戸外に出て、
匂いや空気に浸ります。
11月は静かに幕を引くかのように、活動の火を小さくしていく自然に寄り添います。
緑の葉が消え、茶色に変わり、やがて黒い土に変わっていくのが愛おしいです。
この枝ばかりの季節こそ私の一番好きな季節の始まりです。


少し前にテレビで放送していた倉本聰さんの「やさしい時間」というドラマに出てくる喫茶店がありました。大きなガラス窓から北海道の季節の移り変わりが見えるのです。
雄大な景色ではなく森の中の木々の揺れる様や落ち葉の散る様子、雪の降りしきる様子などなど。
それが楽しみで欠かさず見ていました。


長くなってしまいました。
春に比べて小ぶりに咲いたエブリンです。
香りもそれほど強くはありません。
年内にもう一度咲くと思うので、そちらに期待です。


早めにカットして、花瓶で楽しんでいます。
この優しげな色が夏の疲れを癒してくれます。