小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

ぶらり 京都


ゴールデンウィークの中日、ぶらり京都へお散歩に行きました。
今年は人出が少ないという前評判でしたので、「それでは」と思い立ちました。
この時期の京都は、本来ならなかなかの混みようで、どこもかしこもバスも歩道も満員御礼状態になります。



桜も終わって、深緑を楽しもうかと南禅寺周辺までバスに乗り、そこから「哲学の道」を銀閣寺までゆらりと散歩。
途中、永観堂をたっぷりと拝観しました。

しっとりとしたお庭や長く続く回廊が魅力です。
うす緑色のモミジの若葉がとてもきれいでした。



銀閣寺は予想以上に混んでいました。
人混みを避けながらのショット。



砂の上に描かれた模様や苔むしたお庭が有名です。

趣のあるあたりが、日本人好みのお寺です。
とはいっても、人出が多いので、情緒を堪能する余裕はありませんでした。。。。


吉田山周辺を散策。

ひなびた一軒家であっさりとした懐石風のお昼を頂きました。
八重桜が風に舞っている窓辺で。



吉田山を下りて、さらに一服。

こちらは明治の洋館のたたずまいの喫茶。
少しひんやりとした空気と人の少なめの静かなたたずまい。
時間がゆっくりと過ぎていく足音が聞こえるかのようで、長い午後のお休みになりました。




バスで祇園に移動。

花街周辺の町並み。
細かな格子や奥へと細く続く路地。
京都のいたるところに流れるせせらぎのせいでしょうか、空気がしっとりと重みを感じました。




いつもの「小さな庭」の洋風の詰め込まれた感じと違って、ゆったりと広く伸びやかな空間と長い間に培われた緑の風情は、とても美しく、気持ちのいいものでした。



一足お寺にはいると、そこはかとなく漂うお香の香りがなんとも落ち着くし、きゅっきゅとなる板間や畳の匂いに、しゃんとした気持ちにもなります。
どこかDNAの奥深くに日本人の血が流れていると感じる時間でした。



季節を変えて、またぶらりと散歩してみようと思います。