小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

ホワイト・ローズ

雨が降ったり止んだりするので、バラの花びらが傷みます。
外側だけ傷んでも、香りはすばらしいので、外側の花びらをそっとはずして、室内に飾りました。


今日は、ホワイトローズの紹介。


とても古くからあるオールドローズ、アルバ・セミプレナ。
今ある多くのバラの元になっているバラの一つです。

純白の八重の花びらを大きく開いて、花心の黄色が鮮やかなコントラストです。
すっきりとした香りがあって、ハチたちがよく来ているのを見かけます。
一つの花は、長持ちしないですぐに花びらを散らしてしまいます。
ローズヒップも楽しめるので、花後のカットは行いません。
一季咲き。


こちらはつるバラのサマースノー。



アルバ・セミプレナのように大きく花びらを広げませんが、フリルのついた花びらがかわいらしいです。
このつるバラはほとんど香りがありません。
透明感のある白で、花もすぐには散らずに、雨にも耐えるので、咲き誇ったときは本当に素敵です。
よく似たつるバラで、人気のアイスバーグはよい香りがしますよね。

棘がほとんどなくて、冬場の誘引は楽なのですが、花後の花びらが汚くなってしまうのが難点。
花の盛りを過ぎたら、思い切って花房ごとカットします。
このバラだけたっぷり花瓶に生けたら素敵だろうな。
毎年、迷っても切れません。
春だけの花なので、一年分を楽しまなくては。


この写真は一株で、プランター植え。
それでも、毎年たくさんの枝を出して、処理に困るほどです。
地植えにしたら、2階まで登ってしまうんだろうと思いながら、手に負える範囲にとどめるようにしています。





フロリバンダローズのボレロ
イングリッシュローズのようなアンティークな感じを持つ、白バラです。
幾重にも重なる花びらは、少し雨に弱いのか、縁が茶色くシミになります。
でも、中の方はとてもきれいに花びらが巻いて、たっぷりとした香りも魅力的です。
四季咲きなので、二番花、秋バラも楽しみです。


我が家には他に二株の白バラがあります。
現代バラのパスカリ。
こちらはどうも花芽を作る時期と寒の戻りの時期が重なって、毎年ブラインドになってしまいます。
芽を摘んで、新しく出させていますが、なかなか美花を拝めません。
花の形は、それは整った現代バラの代表のような花です。


もう一鉢はフロリバンダローズのエーデルワイス。
こじんまりとした株に育つバラです。
昨年、ネキリムシに根っこをやられ、二度の植え替えでやっと今年復活してきているところです。
今年は、元気に葉を広げてきたので、花を咲かせずに株の充実をと思って、つぼみを摘んでしまっています。
四季咲きなので、秋バラは紹介できるかもしれません。



バラを何年も育てていて思うのは、毎年違った表情を見せると言うことです。
花が小さくなったり、新しい枝が伸びてこなかったり。
春先のスタートが悪いバラには、ネキリムシ退治の薬も使います。
新芽がぐんぐん伸びてこないようなときは、根っこに問題があることが多くて、春先に活動を始めたコガネ虫の幼虫などにかじられてしまうと、株自体が弱ってしまうことも。


元気なバラには、たっぷりの水と少しの肥料とそしてお日様。
ニームオイルを薄めて、水やりと一緒に蒔きます。
葉面散布もいいのですが、少しの間、庭中がタールくさくなってしまうのが難点です。
チュウレンジバチを捕まえきるのは大変なので、生まれてきた赤ちゃんたちが食欲をなくすように、この春はニームオイルをしっかり活用しています。



昨年大発生したヨトウムシは、今年はほとんど見かけません。
庭のあちこちにニンニクを植えたのがよかったのかな。


その代わり、バラゾウムシやチュウレンジバチは、多い気がします。
夏までにバラの葉がやられてしまうと、せっかくの四季咲きのバラも台無しになります。
なるべくたくさんの葉を残すのが、夏に向けての目標になります。