ひんやりした空気が気持ちよくて、しゃっきりと目が覚めます。
キンモクセイの香りが漂っていますが、いつもの年のように、空気の中に満ちてくるという感じではありません。
やっぱり花が少ないのでしょうか。
小さな庭の野草たちです。
アップで見ると思わぬ発見も。
カワラナデシコです。
花びらに小さな毛が生えています。
アップでなければ、気がつきませんでした。
これって、ちょうどおしべの下あたり。
虫が毛に絡まってもがくうちに、花粉がたくさん虫に付くという仕掛けかしら?
花には、意外といろいろな仕掛けがあります。
真実はわからないけれど、ちょっと想像してみるのは楽しいものです。
ブラキカム
宿根草のブラキカム。何年も前に買ってきた株は、枯れてしまいましたが、挿し木をしたものが大きく広がっています。
その花をカメラに納めようとしたら、、、、
ホソヒラタアブかなと思っていましたが、しましまの模様がちょっと違うので、キタヒメヒラタアブのオスかなと思っています。
花の大きさが1.5cm程度なので、小ささがわかっていただけるでしょうか。
フジバカマ
咲き始めました。
放置するとあちこちから芽を出して、来年は大変なことになるので、種をつける前に花がら切りをします。
アリッサム
こぼれ種で大きくなりました。
春にすっかり抜いてしまったのに、気がつくとこぼれ種から育って、花をつけていました。
少しずらして植え直したものが、大きく広がりました。
濃厚な香りを振りまいています。
カマキリ
すっかりお腹が大きくなって、はち切れんばかりです。
実は最終的にカマキリの雌は二匹になっていました。
一匹はすでに10月のはじめには卵を産み付けていました。
こちらのカマキリは、まだ産卵をしません。
こんな風に時期がずれるのは、カマキリにとってはいいことなんでしょうね。
卵が孵るのが、早すぎれば赤ちゃんカマキリは死んでしまうし、遅ければ大きくなるのが遅れます。
誰かが生き延びられるように、
自然の知恵なのかもしれません。
野草の一鉢を見ていると、とても華やかに咲き誇っている草も、春の芽だしの頃には、ほかの草に負けて、小さく主張していたり。
まだ誰も目覚めない早春に、ぐんぐん姿を現して、ぱっと花を咲かせて、ほかの植物が伸びてくる頃には、地上の葉っぱはすっかりなくなってしまったり。
夏に丈高く伸びる草の足下で、日陰で涼しく過ごしながら、秋を待つ草花もいたりして。
いつも競い合っているようで、少しずつ譲り合い、棲み分けている姿に感心しきりです。
ほんとうにいろいろあって、いいと思います。