小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

5月の花たち


昼間は半袖、夜は長袖に羽織りもの・・・寒暖の差が激しいこの頃です。


昨日は、訪問者の虫たちをのせたので、今日はこの時期のバラ以外の小さな庭の花たちにスポットを当ててみます。


これから各地のバラ園は賑わいをみせると思いますが、訪ねたときにちょっと気をつけてみてください。


普通、バラ園ではバラのために(お世話の関係上)バラの足元には何も植わっていません。多くは病害虫を寄せ付けないためや、施肥のために木の枝の破片などで(木片チップ)マルチングしてあります。


家庭ではそんなに大きな庭でない場合、あちらこちらに草花が植えられることになります。
「あちらこちら」から「そこにもここにも」になるまでに時間はかからず。。。
だいたい家庭では、草花てんこ盛りということになっていきます。



イングリッシュガーデンというとナチュラルな景観重視で、バラの足元にも草花が植えられていることが多いですね。
人間の手をしっかり入れて、計算されたナチュラルな景観・・・というのがイングリッシュガーデンの目指すところで、今はそういったガーデンも増えてきています。



バラと共存させつつ、お手入れのしやすい植物、後は自分の好みを重視して。。。
彩りは白からブルーが基本。
ところどころに濃い赤がスポット的にあります。
とはいっても、区分けをするほどの大きさがないので、日当たり、風通し重視の植栽です。

オレガノケントビューティー


花がうつむき加減に咲くので、ハンギングが最適。
ハチやアブが好きな花で、虫寄せに植えています。
寒さより、夏越しに気を遣うタイプで、梅雨の長雨にあてないこと、風通しのよい明るい日陰で夏越しと思っていても、枯らしてしまうことが多いです。。。。
夏さえ越せれば、育てやすいので、翌年に持ち越すことも可能です。

セイヨウマツムシソウスカビオサ


ちょっと背が低いの。。。
本当はもっと茎が伸びるはずなんだけど、日当たりよすぎかな。
となりのハーブに根が制限されているのかな。
越年一年草なので、秋まで咲いてくれると嬉しい。

ペチュニア


毎年、園芸店に出回るペチュニア。
我が家はすでに3年目。
このまま植え替えなしっていうのもちょっとかわいそうなんだけど。
植え替えなきゃと思っているうちに、どんどん花が咲き始めちゃって。
よほど環境が合っているらしく、生育旺盛な定番の草花です。

ダッチアイリス


日本のショウブやアヤメとは違って、球根アイリスです。
花はよく似ていますが、小ぶりなので育てやすいです。

デルフィニウム

本来は一年草ではないのですが、夏の暑さに弱いので、割り切って一年草扱いになっています。
半日陰に植えていますが、それでも秋まで持たない。
とても美しく、背が高くなって目立つ花なので、毎年購入してしまいます。


姫クワ



ひっそりとした花を咲かせて、葉陰で小さな実を静かに熟させています。
この小さな実は、ちょっと甘酸っぱくて案外おいしいです。

コデマリ


春先に毎年アブラムシだらけになります。
そうして、テントウムシやヒラタアブの幼虫がたくさんやってきて、食べてくれるという虫のための木(?)になっています。
小ぶりのぽんぽんのような花がかわいらしくて。

クレマチス


昨年思い切って、鉢植えから地植えにしました。
今年は根張りが今ひとつのようで、勢いが小さめです。
この小さな庭では、古株です。


クレマチスは花後の切り戻しをすると、普通は一度しか咲かない花が二度、三度と楽しめます。この辺の技を知っていると、ちょっと楽しみが広がります。

シャガ


日本庭園や山の中でも木陰に咲いているシャガ。
アヤメの仲間です。


地植えにすると好き放題に伸びていきそうで、鉢に植えたまま地面に埋めています。
そろそろ鉢一杯に回っているので、秋には株分けをかねて植え替えです。


スズラン


葉の高さより、花が高くなるのでドイツスズランだと思います。
別名 君影草という素敵な名前を持っていますが、花にも葉にも毒があります。
花瓶に生けたりするときは、手洗いなど丁寧にするほうがいいでしょう。

シバサクラ


広い面積を覆うように咲いていたり、石垣などから垂れ下がるように咲いているととてもきれいですよね。
我が家ではそこまで大きくすることは叶わず、こじんまりとでもたっぷりと咲き誇っています。
変わり咲きなのか、白の中にピンクの花が数輪見えます。

ブラキカム


多年草のブラキカム。別名 ヒメコスモス
葉のキレが細かいものや大きなものなどあります。
夏の蒸れに気をつければ、宿根草として定着してくれます。



「小さな庭」には、どちらかというと気むずかしい植物は少なめです。
毎年、ガーデンセンターで購入するということもわずかです。
基本的に宿根草を中心にしているので、春先の芽吹きを楽しみにしています。


好きで、どうしても育てたくて、でも育たないそんな植物もいます。
特に日本の夏を越せない植物は、なかなか住人にはなってくれません。
反対に冬の寒さに弱い熱帯系の植物も頂き物などに限定して、数を抑えています。


小さい庭だからこそ、生き物のバランス、環境のバランスをとりながら、少しだけ手を入れて、多様な生き物たちと一緒に過ごしたいと思っています。