連休最終日、行ってきました、京都国立博物館。
毎日、NHKで宣伝していましたからご存じの方も多いかと思います。
海北 友松特別展
でも、その前に話は一月前の読書にさかのぼります。
今日の一冊
花鳥の夢 山本 兼一
この本は狩野永徳さんを主人公にした日本画の話で、その時代の町人目線で語られているのでちょっとおもしろいです。永徳さんの描いた屏風やふすま絵、天井画などは桃山時代から戦国時代にかけて焼失することも多くて、とっても残念なんですが。
ちょうど4月頃にこれを読んでいて(すでに他の数冊を読んだあとで)、この中で狩野永徳さんが雲龍図を描く描写があるんですね。
それがとても迫力があって、心惹かれていたところへこの特別展の案内を見たのです。
この本には他にも長谷川等伯が出てきて、永徳さんと張り合うのですが海北友松さんは出てきません。たぶん。
とにかく。
撮影禁止なので、お土産に買った絵はがきです。
トリミングされてるし、足がないし、雲間のうろこも見えないし。
絵はがきではお伝えできません。
すごい迫力でしたから。
正直に言って。
全部で7体の龍が出てくるのですが、惚れてしまいました。。。
愛らしいといったら失礼でしょうか。
どこからみてもこちらを見ているような目、色のない墨だけの世界。
そう言うのと違って。
なんだかちょっと困ったような表情をしているように見えたり、下界をおもしろがっているようにも見えたり、茶目っ気を感じるというか。
ぜひ、見てほしい。
見たら忘れられないから。
日曜日に朝一番でついたのですが、そのときは20分まちでの入場でしたが11時頃に出てきたときにはちらほらとしか入場者がいませんでした。
中もぞろぞろ見る感じではなくて、雲龍図の部屋では離れてみたり、近寄ってみたり、ぐるりと部屋の中を歩いて戻ってみたりといったことをしてもぜんぜん大丈夫でした。
そう、しっかり見てきたんです。
焼き付けようと思って。
でも、家に着いたらやっぱりまた行きたくなったのでした。
忘れられない、出会いです。
また、花鳥の夢 読み直そう。
続いて。
お向かいの三十三間堂に行きました。
お正月の「通し矢」で有名な所ですね。
風神、雷神のほかたくさんの神さまがいて、千手観音立像が1000体あるそうです。
で、見つけちゃいました。屋根の上。
こんな瓦があるんですね。
寺院といっても、厳めしさや格式の高さだけでなく、こんな親しみやすさもあるんですね。
そのあと、すぐ近くの菓子司 七条甘春堂さんで上生菓子を購入。
手まり寿司もかって、鴨川の河原でお昼にしました。
左から おとしぶみ、唐衣
とろりと柔らかい生地が口の中で、とろりとそのままにほどけていく感じ。
控えめな甘さと全然後をひかないところがとても上品で大満足でした。