日の落ちるのがだんだん早くなって、夜の時間が長くなってきました。
田舎のせいでしょうか
日が短くなると、暗さが際だって感じられます。
街灯なんてない田んぼや畑は本当に真っ黒けになります。
秋の夜長、さて何をして過ごしましょうか。
レース編みに手を出したのは、5年くらい前のこと。
それまでもニットを編んだことはありましたが、かぎ針はちょっと苦手でした。
初めてのレース編みは少し太めのレースの糸を使って編んだら、ドイリーがまあまあに出来ました。
気をよくして挑んだ細い糸では目数を拾うのに苦労して、どこを編んでいるのか分からないし、あちこち引っ張り具合が悪いのかくちゃくちゃで、道半ばで断念しました。
それ以来ずっとお蔵入りのレース編みでした。
今回は今はやりのモチーフを眺めていたあたりから、レース編みに火がついて、眠っていたのを引っ張り出してきたというわけです。
太い糸の残り糸で縁飾りを数センチ編んだりして、遊んだ後に細い糸に挑戦。
三週間がかりで仕上げたのがこれです。
一ヵ所、模様がとんでいるところがあります。
でも、こうして遠目にすると分からないので、このまま完成!ということにしました。
友人に教えてもらったところでは、レースは編み上がりは結構くちゃくちゃだけど、ピンで形を整えて、スチームアイロンをかければきれいになるよということでした。
そっか!そうやってきれいに見せているのねと分かったので、早速実践。
とっても自己満足な出来上がりにないrました。
これを使って、クッションカバーに仕立てたいと考えています。
こんな風に何かを実らせていく、紡ぎ出していく静かな時間はきれいです。
夕方のとばりが降りる頃、昼間の賑やかさがゆっくり沈んで、ひたひたとわくわくしてきます。
ひんやりとした空気の中に、早くもさらに冷たい冬の香りを感じることも。
このつるべ落としの夕暮れがたまらなく好きです。
もちろん、テレビはいらないです。
編み物は手と目が忙しいので。
このあたりは雪は降りませんが、冷え込みは厳しくちょっとだけ冬ごもりになります。(夏ごもりもしましたが。。)
ニットもウールがほしくなります。
忍び寄る冷たさがあるから、うちにある暖かさが愛おしいと思えます。
これから、春までの長い夜の時間を丁寧に暮らしていきたいと思っています。
温かな飲み物と静かな時間。
そんな夜長は
丁寧に暮らすという、心の豊かさは物質の豊かさには変えられないと心から思えてきます。