小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

バラの植え替え

ドキドキのバラの植え替え、報告です。


植え替えのために普段は庭の奥の方にある鉢を広いところに出してきます。
せっかくですから、まず、カイガラムシを丁寧にオイルを浸して歯ブラシでこすり落としていきます。
とにかく一枝一枝株元まで見ながら。


次に鉢を倒して、根鉢を出していきます。
鉢の表面には雑草の根がいっぱいに張っています。
これも、春になればまた生えてきちゃうけど、とにかく除去。


びっしりと健康的な根が張っていれば、ここから先はすぽっと抜けてくるのですが。
そうもいかないときは、ぐるりと土を掻き出していきます。


百聞は一見にしかず、ということで。
鉢から抜いたところです。
こちらは生育状態がよく、秋までしっかりと葉があって、花を咲かせていたアンブリッジローズ

こちらは秋にほとんどつぼみをつけることなく、早々と葉を失ったアプリコットネクターです。

上の写真は白い根がたくさん見えていて、土をつかむ力もあります。
下の写真では、白い元気な根がほとんど確認できません。土をつかむ力もないので、鉢から抜くと土が崩れてしまいました。
コガネムシの幼虫やネキリムシにやられたのではないことに、幼虫は発見されなかったことと、太いゴボウ根だけになっているわけではないことがわかります。
どうやら根腐れになりかかっているように思えました。


土の状態を見ると、夏にマルチした粉状の馬糞堆肥がかっちりと表面を覆っています。
このマルチの量が多かったのか、馬糞堆肥とバーク堆肥を混ぜたのですが、適切ではなかったのか空気の通りが悪くなってしまったようでした。


他の鉢も植え替えてみました。
元気のなかったもの、カイガラムシの発生が多かったものはどれも、根腐れ傾向にあるようでした。


馬糞堆肥のマルチだけでなく、チュウレンジバチなどによる葉の食害が著しかったので、根と葉のバランスが崩れたこと、蒸散量が減っているのに、水やりを減らさなかったことなどが原因として考えられます。


今年は馬糞堆肥を使わずに、赤玉土6、バーク堆肥3、くん炭0.5、パーライト0.5、カニガラを少量で植え付けを行うことにしました。

植え付け後に馬糞堆肥の繊維状のものを防寒対策として鉢の上にのせました。



植え付け後にたっぷりと水やりをすると、水は溜まることなく吸い込まれていきました。これくらい水の流れがよくないと、白い根がびっしりと育つということにはならないのでしょう。



大鉢の土替え。

つるを長く伸ばして、植え替えが容易ではないつるバラ、サマースノー。
2年ぶりの土替えです。


他の鉢の状態がよくないものが多かったので、不安でした。
チュウレンジバチに食べられて、夏以降なかなか葉が茂らなかったサマースノー。
やはり根の状態も良好とは言えません。


鉢の周囲の土をできるだけ掘りとります。

そこへブレンドした新しい土を入れていきます。
通気性、保肥力が改善して、元気な株になりますように。



土替えの終わった状態。


今年の教訓
 ○チュウレンジバチなどの葉を食害する幼虫は、しっかりと防除する。
 ○マルチは通気性を損なわないように、質と量を気をつける。
 

アオムシなどの害虫には、テデトールで追いつかないときはニームオイルの散布や灌水で、対応しなくちゃなぁ。
やっぱり、葉は大事だものね。


馬糞堆肥は・・・使いこなしていないということなのかな。
有機物は植物にとって大事だけど、完熟であることや鉢の場合は混ぜ込むより表面にのせる感じがいいのかな。量も全面じゃなくて一部とか、中耕をするとか。


気を抜いたら、すぐに結果に跳ね返るし。
きれいな花を咲かせるっていうことはその陰にちゃんと日々の努力があるっていうことなのねと改めて実感です。



土替え&土作りが一番大事なのは基本中の基本。
今年の植え替えがいいかどうかは、5月まで分かりません。。。
どうぞ、いい結果が出ますように。