小さな庭の物語

小さな庭のガーデニングを中心に更新していきます。

雪の重みで

とっても寒い!ですが、まだ「大寒」になっていないんですよね。
「大寒」から「立春」までの間が、もっとも寒いとされる時期ですが、まだそこに達していないなんて、、、、。



先日の関東に続いて、今度は西のほうで大雪が降りそうです。



大雪が降って、降り積もった雪の重みで木の枝が折れるという話を聞きました。



考えてみると、いつもしっかり雪の降る地方では、たいていの木が葉を落としています。
葉が付いていると雪を受け止めやすくなってしまうからでしょうね。


でも、雪の多い地域でも緑の葉をつけたままの木もあります。
クリスマスツリーのような針葉樹たち。


葉が細いから、雪が積もりにくい・・・いえいえ、やっぱり積もってしまうんですね。
ところが、針葉樹は幹の柔らかくしなるものが多いんです。


山の中の針葉樹たちは、雪が降り積もると、それを受け止めて枝をしならせます。
地面に付くほど、垂れ下がっても枝は折れません。
それどころか山の雪は、ゆっくりと動いて斜面を下ったりします。
もう木たちは、流されるようにゆっくりとですが、ひっくりかえりそうになったり、ねじられたりすることもあるでしょう。
それでも、根っこを踏ん張りながら、雪解けを待つんでしょう。


雪の多い山に行くと、木の幹が同じ方向に曲がっているのをみることができます。
冬の間、雪の重さに耐えた証です。




折れないために、しなやかに曲がる



なんだか、人間にも言えそうな言葉。



というわけで、普段大雪の降らない地域に大雪が降ると、慣れない木たちは大変な思いをしているんでしょうね。公園や街路樹にエールを送りたくなってきます。


でも、折れた枝のおかげで、その下の植物に日が当たるようになったりなんてこともあると思います。荒っぽいですが、悪いことばかりじゃないんですね。




冬の寒さが厳しいと、日本の冬に弱い外来の生き物たちが数を減らすでしょう。
虫たちも生き延びられずに、春以降数が少ないかも知れません。


厳しい季節だからこそ、ぬくもりを求めて優しい気持ちになれる季節なのかもしれませんね。